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【宝塚】『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』『VIOLETOPIA』@東京宝塚劇場(2024/3/2マチネ)

星組公演
『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』
Based on SS Rajamouli’s ‘RRR’.
脚本・演出/谷 貴矢
レビュー・シンドローム
『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』
作・演出/指田 珠子


作品紹介(宝塚歌劇団ホームページより引用)
主演 礼 真琴、舞空 瞳   


解説
『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~(アールアールアール バイ タカラヅカ ~ルートビーム~)』
Based on SS Rajamouli’s ‘RRR’.
脚本・演出/谷 貴矢   


1920年、イギリス植民地時代のインド。ゴーンド族の守護者、ビームは、圧政を敷くインド総督スコットによって連れ去られた幼い少女を救うため、立ち上がる。素性を隠しデリーへと潜入するビームだったが、少女の行方を追う中で出会ってしまったスコットの姪、ジェニーの美しく優しい姿に、恋をしてしまう。そんなビームに協力したのは、デリーで偶然出会った、強く内なる大義に燃える男、ラーマだった。二人はお互いの素性を知らぬまま、熱き友情を育んでいく。だがラーマの正体は、インド人でありながらビームを捕らえスコットへ引き渡そうと目論む警察官であった・・・。宿命に導かれた二人が進む先は、友情か?使命か?それとも愛か?
2022年に全世界で公開された大ヒット映画「RRR」。友情と使命の間で揺れ動き、ロマンスを織り交ぜながら展開が二転三転する、息もつかせぬダイナミックなドラマを、ビーム視点で再構築・新展開し、アクション部分を壮麗な舞闘に代えて、宝塚歌劇として新たに生まれ変わらせます。110周年の幕開けにふさわしい、豪華絢爛なダンシング・インドロマン・ミュージカルにどうぞご期待ください。   


レビュー・シンドローム
『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』
作・演出/指田 珠子   


ユートピア、ディストピア・・・。「TOPIA(トピア)」は「場所・郷」を表す言葉。「Violette(スミレ)」が、110年咲き続ける劇場、Takarazuka。そこにはいつも何かに魅了された者たちが集う。喝采、憧憬、熱狂、孤独、そして希望・・・。
時代や国を超え、劇場の光と闇を描く豪奢なレビュー作品。異界「VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)」に棲むもの達が、宝塚歌劇110周年の幕開きを盛大に祝います。
なお、この公演は、演出家・指田珠子の宝塚大劇場デビュー作となります。 




『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』
前日にWOWOWで録画しておいたインドオリジナルの映画「RRR」を観て予習をしていきました。
宝塚版「RRR」だけでももちろん楽しめますが、映画「RRR」を観てから行った方がより深く楽しめると思います。
インドとイギリスの歴史的背景を考えると、安易に良かった、面白かったと言いにくいけれど、「星組パッション」みなぎるアツさが良い形でステージにあふれ出て、素晴らしいステージになっていました。


「ナートゥをご存じか」
ラーマ(暁千星さん)のこの言葉を待ち望むわくわく感が会場全体から感じ、その後に続くナートゥーダンスは圧巻!男役のキレキレのダンス、娘役のドレスさばきが見事なダンス、見どころがいっぱいありすぎて目が足りない!


そしてデリーの広場でビームの拷問。ビーム(礼真琴さん)の歌い上げる魂の叫びは空間を支配。目も耳も釘付けになりました。



『VIOLETOPIA』
レビューは指田珠子先生の本公演デビュー作です。


指田先生と言えばやはり宝塚バウホールデビュー作、瀬央ゆりあさん主演の「龍の宮物語」が代表作だと思います。これは名作。CS放送のタカラヅカスカイステージ、時代劇専門チャンネルでもかなりの回数リピート放送されています。何度でも観たくなる作品。


そして今回の『VIOLETOPIA』。
既に観た方の感想をSNSやブログなどで見ると、賛否両論。
指田先生の世界観をどう受け取るかで感想が変わってきているように感じます。


私の全体を観た感想。
風邪で高熱を出している時に見る夢のような世界観がステージに繰り広げられていた。
そして時々正気に戻る(笑)。


個人的にはこういう世界観、嫌いじゃないですが、好みが別れそうです。


この公演で退団の天華えまさんのソロが光る退団者メインのシーンは心に沁み、それに続くロケットでは次世代を担う男役4人が核となり、はつらつと歌い踊る……「引き継がれていく宝塚」を感じる名場面だと思いました。



今回は宝塚友の会で初めてSS席が当選、5列目のセンターという素晴らしい席だったこともあり、本当に良い観劇体験でした。
(2024/03/02 マチネ)


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